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新型コロナ関連

「飲み会」の注意点

2020年11月18日付

大人数、長時間は高リスク/回し飲み、他団体と接触避けて

 飲酒を伴う懇親会、いわゆる「飲み会」における新型コロナウイルスの集団感染にご注意を――。忘年会シーズンを前に、国立感染症研究所は、これまでの集団感染事例のうち、飲み会で起きたと考えられる代表的な事例をまとめて公表し、感染対策を呼び掛けています。

 それによると、飲み会での集団感染で目立つのは、客から客への伝播であり、「十分な距離を保てない状況下で飛沫が広がった」「発症者が同じ席にいた」「店内の換気不良や人が密な空間で飲食した」といった事例がありました。また、同じテーブルに発症者がいた事例では、対面や隣り合わせなど座席が近い人は感染したものの、対角線上に1メートル以上の距離があった人には感染しませんでした。

発症前の人が参加した飲み会で居合わせた複数グループの半数が感染した事例
発症前の人が参加した飲み会で居合わせた複数グループの半数が感染した事例

 さらに飲み会では、別グループの客にも感染が広がり得るという特徴もあり、具体的な事例として「参加人数が多く、人が密集しやすい環境だった」「別グループの人を含む多数の人と接触し会話した」「席移動が頻繁に行われた」「回し飲みが見られた」などが挙げられています。

 一方、客から従業員への感染が比較的少ないことも示されました。従業員が感染したのは、客と会話を多くするなどの密接な関わりがあった事例に限られていました。

 各事例を踏まえ、同研究所は、飲み会では「参加者の増加や開催時間が長くなることによる接触機会の増加」で感染リスクが高まることを指摘。客側の感染予防策として▽体調不良や少しでも異変を感じる場合は参加しない▽日頃から「3密」を避け、正しいマスク着用や手指衛生を心掛ける▽回し飲みをしない▽従業員や別グループへの不要な接触を避ける――ことを挙げています。飲食店や従業員に向けては、客同士が密集しないような店内レイアウト・座席配置の工夫と席移動の制限を呼び掛けています。