×

新型コロナ関連

どんな治療が行われるか

2020年4月9日付

■対症療法で症状緩和/免疫によるウイルス排除待つ

厚生労働省によると、新型コロナウイルスに有効な治療薬は現時点で確立されておらず、検査で陽性だった場合、熱やせきなどの症状の緩和をめざす対症療法を受けながら、患者本人の免疫によって同ウイルスが排除されるのを待つことになります。故に、外出自粛などによって、感染を未然に防ぐことが何よりも重要です。

対症療法の多くは必ずしも入院で行う必要がないため、ウイルス検査で陽性になっても、高齢でない人で、軽症・無症状で糖尿病などの基礎疾患がないなら、自宅やホテルなどで療養する場合もあります。これは、肺炎を起こして、呼吸が困難になるなど重症化した人のための病床を確保するためでもあります。

重症化した場合は、鼻や口を介して酸素を投与したり、酸素を肺に送り込む人工呼吸器を装着したりします。さらに重くなり、酸素を肺から十分に取り込めなくなった場合は、「ECMO」と呼ばれる体外式膜型人工肺を使って血液中に酸素を加えて肺の機能を代行させます。

重症患者の肺の役割を果たすテルモの体外式膜型人工肺(ECMO、エクモ)=6日 東京・新宿区
重症患者の肺の役割を果たすテルモの体外式膜型人工肺(ECMO、エクモ)=6日 東京・新宿区

治療法の確立に向けて、世界の製薬企業や研究機関などが新薬・ワクチン開発を進めていますが、時間がかかります。そこで、既存の薬を転用するための臨床試験も始まっており、その成果が期待されます。

中国などの重症例では、ウイルス性肺炎だけでなく、細菌性肺炎や、肺を標的にした過剰な免疫反応により急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を併発し、死亡する例も少なくありません。

そこで公明党の対策本部は3日、医療を巡る提言を国会内で稲津久厚労副大臣(公明党)に申し入れ、重症肺炎患者の命を守る観点から、抗ウイルス薬に偏ることのない治療方針を定めることを提唱。抗生物質も含めた国産の治療薬やワクチンについて、研究開発を加速化し確保するよう要請しています。