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新型コロナ関連

コロナ禍から事業と雇用守る/第2次補正予算案で石田政調会長に聞く

2020年5月31日付

 27日に閣議決定された2020年度第2次補正予算案は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、第1次補正予算に続き、公明党の主張が数多く反映されています。公明党の石田祝稔政務調査会長にポイントを聞きました。

石田政調会長
石田政調会長

■医療・介護体制を強化/従事者には慰労金支給も

 ――第2次補正予算案の目的は。

 石田 緊急事態宣言が全面解除され、社会経済活動が徐々に再開される中、コロナ禍から力強く回復していくため、第1次補正予算での措置を強化するのが基本的な狙いです。

 1次補正は、公明党の強い主張で実現した「一律10万円給付」のように、恩恵が幅広く及ぶ内容となっています。その上で2次補正案は、医療や介護をはじめ、大変な立場に置かれている人たちへの支援に重点を置いているのが特徴で、事業と雇用を守る内容となっています。

 また、2次補正案は、一般会計総額が31兆9114億円で、財政投融資や民間融資などを含めると、事業規模が117兆1000億円に上ります。1次補正などと合わせた事業規模は230兆円を超え、国内総生産(GDP)の4割です。困窮する国民に支援の手を差し伸べる思い切った措置だと思っています。

 ――医療・介護面での支援とは。

 石田 1次補正で創設した緊急包括支援交付金を積み増しました。これは地域の医療や介護・福祉の提供体制を強化するため、都道府県の幅広い取り組みを支援するものです。

 当初は国が2分の1を補助することになっていましたが、4月にさかのぼって全額補助することにしました。また、それぞれの現場で従事する人に最大20万円の慰労金を支給できるようにするなど、新たな支援メニューを追加しました。

第2次補正予算案に盛り込まれた主な事業
第2次補正予算案に盛り込まれた主な事業

■休業手当もらえない人へ月額上限33万円

 ――打撃を受けている事業者も多くあります。

 石田 事業者を特に悩ませていたのが固定費、つまり家賃と人件費です。家賃支援については、売り上げが急減した中小企業などに最大600万円を支給する「家賃支援給付金」を創設しました。

 また、売り上げが半減した中小企業に最大200万円、個人事業主に最大100万円を手当てする「持続化給付金」を拡充し、これまで対象外だった創業直後の企業や、事業収入を「雑所得」などとするフリーランスにも支給範囲を広げました。

 中堅・大企業向けの支援も盛り込みました。具体的には、日本政策金融公庫を通じ、長期・低利の融資を実施するとともに、財務基盤が悪化する事業者には「劣後ローン」を供給することで、民間金融機関からの支援を促します。劣後ローンとは聞き慣れない言葉かもしれませんが、借り入れの一部が資本と認められ、返済順位が低いので資金調達の有効な手段として公明党が提案していました。

 ――休業手当を補助する「雇用調整助成金」にも期待が寄せられています。

 石田 日額上限を8330円から1万5000円(月額換算で33万円)まで引き上げます。併せて、休業手当をもらえない中小企業の労働者に直接、給付する「休業支援金(仮称)」を創設。支給額は賃金の8割で、雇用調整助成金と同様に上限が月額33万円です。雇用を守る観点で国民に大きな安心感を与えられる内容だと思います。

■文化芸術、ひとり親を支援

 ――“公明らしさ”が光る施策は。

 石田 「小さな声を、聴く力」が公明党の持ち味です。与党として現場の声を政策に反映させる役割を果たせました。ここで特に挙げたいのは二つです。

 一つが、低所得のひとり親世帯への支援として、児童扶養手当の受給世帯に5万円を給付し、第2子以降は3万円を加算する「臨時特別給付金」を実現したこと。もう一つが、活動自粛を余儀なくされた文化芸術・スポーツ関係者などに最大150万円を支給することです。

■(交付金活用)地方での議論に期待

 ――党全国県代表懇談会で地方議員に期待されていました。

 石田 2次補正案には、自治体向けの「地方創生臨時交付金」として2兆円が計上されました。1次補正で確保した1兆円に加え、地域の実情に応じた取り組みを力強く後押しします。

 追加された2兆円の臨時交付金の配分については、「家賃支援を含む事業継続や雇用維持などへの対応」に1兆円、「『新しい生活様式』などへの対応」に1兆円となっています。使い道を首長任せにすることなく、事業者への家賃支援を手厚くするなど、地域に根を張る公明議員がリードしていってもらいたい。6月議会などでの活発な議論を期待しています。

 このほか、新型コロナ感染の第2波など長期戦を見据え、10兆円の予備費を盛り込んでいます。地域のため、日本のために一丸となって対策を進めていきます。