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新型コロナ関連

タクシー・自家用車の換気

2020年12月12日付

■エアコンの「外気導入」で窓開けの効果は限定的

新型コロナウイルスの感染を防止するため、タクシーや自家用車での換気はどうしたらよいのでしょうか。理化学研究所がタクシーの換気についてスーパーコンピューター「富岳」で行った予測計算では「外気導入」でのエアコン稼働の効果が高く、窓開けの効果は限定的であると分かりました。

計算によると、窓を閉めたまま「外気導入」でエアコンが稼働した場合、通常モード(最大風量の半分)で1時間に42回(90秒に1回)程度、最大モードで同81回(44秒に1回)程度の頻度で新鮮な空気に入れ替わります。一般のオフィスを大きく上回る換気量です。

窓を開けた場合は、時速40キロで換気量が25%増える程度で、時速20キロではほとんど増加せず、換気の上乗せ効果は限定的です。窓の開け方によって、換気効果が大きく変わることはありません。エアコン風量に余裕がある場合は、窓を開けるよりエアコン風量を増やした方が効果的です。

また、運転者が咳をした場合、運転席の周りに間仕切りがあり、運転席横の窓を開ければ、感染源となる飛沫が20秒後に半減し、後部座席への到達量も減少します。後部座席の乗客が咳をした場合は、急速に車内に拡散した飛沫を窓開けだけで排除することは難しく、エアコンによる換気での排出を待つことになります。

ただ、咳をしてもマスクを着けていれば、飛沫の発生量が7割程度減ると分かっており、同研究所チームリーダーの坪倉誠・神戸大学教授は「運転者・乗客共にマスクを着用することの感染リスク低減効果は大きい」と訴えています。