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新型コロナ関連

新型コロナ対策で疲れていませんか?

2020年4月19日付

世界中、日本中で猛威を振るう新型コロナウイルス。経験したことのない事態に、不安や心配からストレスを抱え、心身の不調を訴える人も多いのではないでしょうか。そこで、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会のシニア産業カウンセラー・公認心理師である伊藤とく美さんに心身の健康を保つ上でチェックすべきこと、不調への対処法などをアドバイスしてもらいました。

■正しい情報を入手/適度な運動も効果

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要な「緊急事態宣言」の発令に伴う外出自粛は、私たちにとって今まで経験したことのない状況です。多くの人が強いストレスを感じる日々を過ごしているといえます。

伊藤さんのところには「テレビの報道を見ていると、怖くなり眠れず、仕事や家事に集中できない」「感染の恐怖で外に出られない」「外出できずイライラしてしまう」といった相談が寄せられています【典型的な症状はイラスト表参照】。

対処法
対処法

■病気でないならストレス原因も

それではどう対処すればよいのでしょうか。風邪症状の場合は受診の前に新型コロナウイルス感染症に関する「帰国者・接触者相談センター」などの所定の窓口に相談すること、その他の体調面では、まず、かかりつけ医に電話で相談し、病気でないかを確認します。特に悪いところがなければ、ストレスが原因かも。原因が分かり、それが周囲の支援で解決する場合は、遠慮なく求めるようにするのが良いと伊藤さんは話します。

一方、心理面のケアで大切なのは、ストレス解消に自分の好きなことをすること。具体的には、自分の趣味を楽しむことなどで気分転換することや自分にやさしい言葉をかけて、気持ちを落ち着けるようにすることです。

終わりが見えない毎日を過ごすのは、不安や心配がつきもの。そのような場合、2点のポイントに気を配ると良いでしょう。

①正確な情報を得る……政府の発表や厚生労働省のホームページなどを参照し、新型コロナウイルスの症状を正しく理解し、感染しない・させない努力が大切です。

②体を動かしてみる……背伸びなどのストレッチ、ラジオ体操、散歩やジョギングなどで緊張を解くようにします。

■不安や心配を言葉にして周りと共有

それでも、気分が晴れないこともあるかもしれません。そんな時は不安や心配に思っていることを言葉にして、職場や家族の人と共有するのが大切です。その際、話をする人も、聞く人も感染防止のため、手が届かない距離で話すようにしましょう。手紙を書いたり、電話やメールを利用したりするのも一つの手です。職場の健康管理室や、厚労省の「こころの耳電話相談」「よりそいホットライン」など専門家・相談機関を活用しても良いでしょう。

■夢や希望を持ち今できることを

新型コロナウイルスがいつ収束・終息するかは誰にも想像はつきません。そういった状況下、私たちは何を大切にすれば良いでしょうか。伊藤さんは「終息に向け、懸命に治療に当たる医療従事者などに対して感謝を言葉にすること」「さまざまな我慢を強いられ慣れない日々を過ごす自分をほめること」「この事態が終息し、今の苦しみを乗り越えたとき、『自分がしたいこと、何ができるか』を考え、夢や希望を口にしたり、書いたりすること」が大切です、とアドバイスしています。

日本産業カウンセラー協会のホームページには、新型コロナウイルスの問題への対応についての情報が載せられ、随時更新されています。詳しくは、https://www.counselor.or.jp/covid19/tabid/505/Default.aspxまで。