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新型コロナ関連

暑い中のマスク着用は…

2020年5月19日付

■水分摂取を心掛けて/喉の渇き、感じづらくなる傾向

 5月に入り各地で真夏日が相次いでいます。新型コロナウイルス対策としてマスク着用が定着する中で、例年以上に熱中症に対し注意を促す声が挙がっています。

マスク姿の人たち
 強い日差しの中、東京・渋谷の交差点を歩くマスク姿の人たち=11日午後、東京・渋谷

 医療や福祉の専門家でつくる「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、各地の医療提供体制が逼迫する中で、熱中症による救急搬送を最小限に減らすため、全国民による熱中症対策を訴える緊急提言で、マスク着用に関する注意点を挙げています。

 この中では、日常的にマスクを着用して過ごすことで「体内に熱がこもりやすくなってしまう」との見解を表明。常にマスクをしたままの人の場合、マスク内の湿度が上がっていることで喉の渇きを感じづらくなる傾向にある可能性もあるとして「もともと喉の渇きに気付きづらい高齢者がますます気付きづらくなり、知らないうちに脱水が進み、熱中症となってしまうリスクも高まるかもしれない」と指摘しています。

 その上で、マスクを外してはいけないという思いから「気付かないうちに水分補給を避けてしまうことも脱水の一因になり得る」として、水や麦茶、経口補水液など水分の摂取を心掛けるよう呼び掛けています。

■運動時は要注意

 また、今年はランニングやウオーキングの際にも、マスクを着けたりタオルで顔を覆ったりする人が目立ちますが、日本体育大学の杉田正明教授(トレーニング科学)は「マスクをすると肺に入る空気の量が少なくなるため、補おうと肺や呼吸筋が活発に働き、負荷がかかる。心拍数も上がる」と説明します。

 運動時には、熱が体内にとどまらないよう放出する必要があり、特に手のひらや足の裏、頰が熱くなりますが、マスクをすると熱が放散しにくくなる恐れがあるといいます。杉田氏は「顔が熱く感じるようだと熱中症につながりかねない」と注意を促しています。