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新型コロナ関連

治療薬の実用化

2020年5月18日付

■レムデシビル供給スタート/アビガン月内承認など既存薬の転用進む

新型コロナウイルス感染症の治療薬の実用化はどうなっているのでしょうか。見通しが立ちつつあるのは、別の治療目的で承認された既存の薬の転用です。

注目される薬の例
注目される薬の例

まず挙げられるのが、7日に国内初の新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認された「レムデシビル」です。すでに医療機関への供給が始まっています。公明党は、国の機関の文書などであまり取り上げられていない段階から、治療薬の候補とするよう訴え、早期承認を推進してきました。

レムデシビルは、元々エボラ出血熱の治療薬として開発中だった薬ですが、厚生労働省は「(新型コロナ)ウイルスの複製を抑制する効果が期待され、既に米国や欧州、アジアでは重症者の治療期間を短縮する効果などが確認されています」としています。点滴薬で、主に重症患者に投与されます。

一方、政府が「月内承認をめざしたい」(安倍晋三首相)としているのが「アビガン」です。これは一般的な抗インフルエンザ薬(タミフルなど)が効かないような新型インフルエンザの流行に備え、国が備蓄する場合に限って承認された内服薬で、「ウイルスの複製を抑制する効果が期待されます」(厚労省)。副作用として胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠の可能性のある人(妊娠させる可能性のある男性も含む)には投与できません。

ほかにも、厚労省の資料によると、ぜんそく患者向けの吸入ステロイド薬「オルベスコ」や急性膵炎の治療薬「フサン」、関節リウマチの治療薬「アクテムラ」などの転用、実用化に向けた取り組みが進められています。なお、治療薬の実用化を加速させるため、厚労省は12日、新型コロナウイルス関連の医薬品や医療機器について、最優先で審査し、承認の手続きを簡略化するとの通知を出しました。