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新型コロナ関連

認知症ケアのポイントは

2021年1月7日付

生活のリズムを維持
交流・運動は継続 “小さな変化”に注意

 コロナ禍と認知症を巡る広島大学と日本老年医学会の調査によると、調査対象の入所系医療・介護施設、介護支援専門員(ケアマネジャー)それぞれの約4割が、介護サービスの制限や外出自粛などの影響で認知症の人の状態が悪化したと回答しています。調査結果を受け、広島大などは昨年12月、認知症の本人・家族向けに感染症対策や生活上の注意点をまとめたパンフレットを作成し、インターネット上で公開しました。

 このうち、日常生活を送るポイントとしては、感染予防に伴う生活の変化がストレスなどを引き起こし、認知症の症状を悪化させることがあると指摘。認知・身体機能をできるだけ悪化させないためには、なるべく従来の生活を続けることが重要だとして①寝起き、食事などの生活のリズムを保つ②3密を避ける形で交流を継続し、社会とのつながりを保つ③自宅での運動を取り入れて続ける――の3点を心掛けるよう促しています。

マスク・手洗いは症状に応じて工夫

 感染予防については、認知症の症状に合わせて取り組むべきだとして、「マスクの着用が難しい場合は、なるべく他人と触れ合うことがない散歩コースを探す」「手洗いは家族も一緒になって行う」などの工夫例を紹介しています。

 また、認知症の人が感染した場合、本人が症状を自覚しにくいことがあると説明。典型的な感染症状だけでなく、「食欲がない」「ぼーっとしている」「活気がない」といった“いつもと違う小さな変化”があれば、感染症以外の病気の可能性も含めて、医師に相談するよう呼び掛けています。

 このほか、感染拡大による介護保険サービスの縮小に備えた代替サービスの検討や、本人・家族が感染した場合の対応を話し合うことなども勧めています。