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新型コロナ関連

(コロナ禍を乗り越えよう!)私の@ホーム健康術/医師・作家 鎌田實氏に聞く

2020年4月19日付
医師・作家 鎌田實氏
医師・作家 鎌田實氏

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出自粛が続き、運動不足になっている人も多いかもしれません。ここでは医師で作家の鎌田實氏に、ご自身が実践している健康術や、感染症との向き合い方などを聞きました。

――新型コロナウイルスは持病のある人は重症化しやすいと言われています。

鎌田 WHO(世界保健機関)によると、致死率は全体で3.8%ですが、高血圧の人の場合は8.4%、糖尿病だと9.2%にはね上がっています。つまり血圧と血糖値を下げることが大事で、僕も野菜をたくさん食べ、減塩と運動を心掛けています。

ワクチンが一番頼りになる免疫ですが、できるまでは自然免疫力をアップさせることが重要です。それには腸の働きを良くすることが大事なので、納豆やヨーグルト、チーズ、甘酒などの発酵食品を意識して食べています。また、野菜は1日350㌘食べ、朝は野菜ジュースも飲んでいます。

反動スクワット
反動スクワット

■「スクワット」など実践。太陽を浴びてラジオ体操も

――運動については。

鎌田 僕は室内でテレビを見ながらできる「スクワット」と「かかと落とし」を毎日実践しています。これらの運動は、筋細胞で産出される「マイオカイン」という物質の分泌を促し、がんや認知症、うつ病を予防する効果があることが分かっていて、特に、かかと落としは骨密度を上げる効果もあります。

また、朝起きたら太陽を浴びてラジオ体操をすることも、1日のリズムを整える上で大事なので心掛けています。太陽を浴びると“幸せホルモン”とも呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。自粛が続く中で鬱々としがちな今、大切なことです。さらに、1日10回以上の手洗いと、3時間に1回の換気、毎朝必ず体重計に乗ることも日課です。

■未来を考える機会に

――外出自粛が続く中での心の持ちようは。

鎌田 自分の人生を振り返り、今後、何をやりたいのかを考える大きな時間を与えられたと前向きに捉えてはどうでしょうか。今の“コロナ騒ぎ”は必ず終わります。ただ、この国は経済をはじめ、間違いなく大変な状況になっている。しかし考え方によっては、自粛解除後は上り坂なわけですから、大きなチャンスが目の前にあるとも言えます。

もう一つは、自分以外のことにも目を向けてもらいたい。「1%は誰かのために」が僕の持論で、僕自身も退職した病院のために不足するマスクの調達に動いています。ぜひ自分のできる範囲で何ができるのかを考えてみてください。

――感染症とどう向き合えばよいでしょうか。

鎌田 今は第1波で、必要なことは自粛です。新型コロナとの戦いを長期戦に持ち込み、ワクチンを開発する。第1波に勝つことができれば、いずれ来る第2、第3波では全部自粛ではなく、経済活動とウイルスを“共存”させることができます。

今ほど社会とのつながり、心のつながりが大事な時はありません。手紙でも電話でもいいので、人とつながって、笑うことを忘れないようにしましょう。

かまた・みのる 1948年東京都生まれ。諏訪中央病院名誉院長。東京医科歯科大学医学部卒。日本チェルノブイリ連帯基金理事長。著書に『鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』など多数。