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新型コロナ関連

(公明スポット)コロナ治療薬「レムデシビル」/重症者以外にも有効性/投与対象を“肺炎全般”に拡大

2021年1月17日付

■臨床試験受け厚労省

 公明党がいち早く活用を訴え、昨年5月に新型コロナウイルス感染症の国内初の治療薬として承認されたレムデシビル――。この薬の投与対象について厚生労働省は、追加で提出された臨床試験(治験)の成績を踏まえ、同ウイルスによる肺炎の患者全般に拡大した。これまでは、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)を使うなどしている重症者に限定していた。

 同省は、日本への供給量に限りがある現状を踏まえ、当面は従来通り重症者向けに配分するものの、「配送対象を拡大できるよう対応していく」としている。

 今回の投与対象拡大は、重症者以外でも有効性が確認されたことなどを示す臨床試験の成績が提出されたことを受けた措置。

 添付文書に記載の投与対象が「新型コロナウイルスによる肺炎を有する患者を対象に投与を行うこと」に変わり、7日に公表された。

 レムデシビルを巡っては、昨年3月の参院予算委員会で公明党の秋野公造氏が、効果を示す分析結果を踏まえて「(治療薬の)候補に入れて使ってもらうことが重要だ」と提案。当時の稲津久厚労副大臣(公明党)が、国際共同治験を進める方針を表明した。これが一つの契機となり、薬事承認に向けた動きが進んだ。

 なお、世界保健機関(WHO)が昨年11月、レムデシビルの不使用を勧告しているが、厚労省は、根拠とされる臨床試験の結果が専門家の評価・検証を受ける前の段階にあることなどを念頭に「現時点で有効性に疑義が生じているとは捉えていない。米国や欧州でも承認された状態が続いている」(医薬品審査管理課)としている。