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エディターズ・ノート

共産候補推す違法ビラ告発 「えげつない」怒る区民

2019年4月4日付 編集メモ

 日本共産党公認の大阪市議選候補への投票を呼び掛ける違法な文書が何者かによって同市此花区内で多数配布された。この事実を知った同区民が3日、文書を配った氏名不詳の人物を「厳正な捜査の上、厳重なる処罰を求め」、大阪府此花警察署に告発した。
 
 告発の内容は、3月26日ごろから4月2日ごろまでに、同区内の複数の有権者宅の郵便受けに「此花区日本共産党後援会」発行の「後援会ニュース」と題する文書が投函された。その文書には「○○○○の市会選挙は1票を争う」「維新・公明に打ち勝ち、定数2で勝利必ず! どうぞ、○○○○の支持を10票20票とお広げ下さいます様お願いします」(○○○○は共産党候補の名前)などと記載されていた。
 
 これは明らかに共産党候補への投票を依頼する文書にほかならず、しかもこの文書には市選挙管理委員会に届け出たビラ、いわゆる「法定ビラ」であることを示す「証紙」が貼られていない。つまり正真正銘の“違法文書”なのである。
 
 こんな「選挙のイロハ」をも逸脱した違法文書を「此花区日本共産党後援会」は本当に作成し、配布させたのか。事実なら、政令市議選は告示から投票まで9日間の短期決戦をいいことに、「捜査の手が届かぬうちにやったが得」と言わんばかりの悪質な行為と言わざるを得ない。およそ「公党」のやるべきことではないだろう。
 
 この文書を見たある区民は、「こんな違反ビラは見たことないわ」と怒りを隠さない。このような脱法行為がまかり通れば、民主主義の基礎をなす正当な選挙は根底から壊されてしまう。
 
 「えげつないやり方や」――。此花区の有権者の憤りが広がっている。(二)