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エディターズ・ノート

参院委のポスト争いで野党統一会派が早くも内紛

2019年10月13日付 編集メモ

 4日に召集された臨時国会は、首相の所信表明演説に対する各党代表質問が終わり、論戦の舞台は委員会審議に移った。だが、参院では、統一会派を組む立憲民主党と国民民主党が早くも委員会の筆頭理事ポストを巡り対立。このままでは委員会運営に支障が出かねない。

 対立の発端は“花形”といわれる予算委員会と議院運営委員会で、与党との交渉窓口となる筆頭理事の争奪戦だ。国民側は立憲が一方的に人事を決めて参院事務局に届け出たとして猛反発したのに対し、立憲側は「国民幹部も了承済み」と反論。この対立のあおりで、3日の参院議運委理事会は約7時間もの休憩を余儀なくされた。

 その後も両党は主張を譲らず、参院本会議前の議員総会は統一会派として一度も開けず、別々に行う事態に。国民の議員総会では、一部議員が統一会派解消の可能性に言及するなど「対立の解消は見通せていない」(9日付「毎日」)のが実情だ。

 ここまで両党の姿勢が強硬なのは「『野党筆頭』ポストを両党のどちらが押さえるかで、審議の方向性や統一会派運営の主導権に影響が出るため」(9月28日付「読売」)だろう。1月の通常国会前も、参院野党第1会派の座を射止めようと両党が数合わせに躍起になっていた。なぜ、こうも見苦しい争いが繰り返されるのか。

 そもそも、旧民進党の内輪もめが原因で同党から分裂してできたのが立憲、国民だ。そんな両党が火種のくすぶったまま、統一会派を組むこと自体、無理があるのではないか。その影響が国会審議に及ぶとなれば、国民にとって、こんな迷惑な話はない。(一)