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エディターズ・ノート

民主党政権 は「悪夢」!? 白熱の議論で蘇る記憶

2019年2月15日付 編集メモ

 「あの悪夢のような民主党政権」——。安倍晋三首相の発言を巡り、12日の衆院予算委員会で、旧民主党幹部が感情をあらわに反論したため、13日付各紙はこの話題を「『悪夢の民主政権』応酬」(毎日)といった見出しで取り上げた。このやり取りをきっかけに、民主党政権の失敗を再び想起した人も多いのではなかろうか。

 この安倍首相の発言は、10日の自民党大会の演説で、今年の統一地方選、参院選への意気込みを語る中のもの。首相によると、民主党政権(2009〜12年)の経済政策を批判したということらしい。これに対し、民主党政権で副総理などを務めた岡田克也氏(立憲民主党会派に所属)は、衆院予算委で発言の撤回を求め、「一方的にレッテル貼りをしている。取り消しなさい!」と激高した。

 だが、首相は応じず、「ではなぜ、民主党という名前を変えたのか。民主党のイメージが悪いから変えたと推測する人はたくさんいる」と反撃。自公政権の再発足後、党勢低迷にあえぎ民進党と名を変え、今では立憲民主党や国民民主党へと四分五裂したことを指摘され、傷口を広げる格好となってしまった。

 立憲民主党の枝野幸男代表は首相の発言に対し、「6年も7年も前のことを」と言うが、国民にとっては民主党政権の残像はまだ鮮明に残っている。読売新聞が昨年実施した世論調査(11月28日付)では、平成時代で「悪い影響」を与えた政治的出来事として「自民党から民主党に政権交代」が第1位だ。

 同紙は、「目立った成果を上げられず、失望した人が多かったことを示した」と分析している。

 この民主党政権に対する評価は、夏の参院選でも、有権者の判断に大きな影響を与える要素となることは間違いないだろう。(一)