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エディターズ・ノート

草加市議会で共産党会派が消滅

2019年12月20日付 編集メモ

 埼玉県の草加市議会で、5人が所属していた共産党市議団の会派がにわかに消滅した。

 12月5日、同市議会では二つの不可解な出来事が起きた。一つは一人の共産市議(32)が「一身上の都合」を理由に同日付で議員を辞職。もう一つは共産党市議団に所属する他の4人のうち、3人が何と新会派「市民共同議員団」を立ち上げ、もう一人は無所属となったのである。これにより、草加市議会から共産党の会派が消えたのである。

 共産市議の辞職理由は明らかにされていないが、マスコミは「草加の共産市議団消滅 セクハラ疑惑が原因か」(7日付「産経」埼玉版)と報道しており、どうやら辞職の背景には同議員のセクハラ疑惑があるようだ。

 しかも、報道によるとセクハラを受けたのは同僚の共産市議で、9月にセクハラを受けたと共産党に告発したにもかかわらず、「同党は事実を公表せず対応を遅らせた」(市民共同議員団団長)という。共産党のこのセクハラ隠蔽が同党議員の会派離脱を招いたとみられている。市民共同議員団の団長は自身のブログ(13日付)で「市民から選ばれた市議会議員が辞職した理由について、彼を公認した党としての説明責任を果たすべき」と共産党を厳しく批判もしている。

 これに対して、共産党は8日付の「しんぶん赤旗」に党埼玉県委員会と東部南地区委員会の談話を掲載し、セクハラ疑惑議員には「社会的道義的問題を理由に議員辞職を勧告してきた」と強弁しているものの、9月に発生した“事件”を3カ月近く隠してきたことには答えていない。

 また、他の議員の会派離脱については「市議団と話し合いを進めている最中のことで驚いている」と述べるだけで、離脱議員が指摘した同党の“隠蔽体質”が会派消滅という異常事態を招いたことに全く反省はない。正々堂々と市民に真相を説明してはどうか。(泰)