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エディターズ・ノート

“違法”なたすき着用で共産、選管指摘に開き直る

2021年5月29日付 編集メモ

 25日、東京・豊島区議会の本会議に先立って開かれた議員協議会で、区選挙管理委員会の事務局長は、都議選に出馬する同区選出の共産党都議が自身の名前を大きく記した「たすき」を着用して街頭演説を繰り返していたことについて「公職選挙法違反の恐れがある」と明言した。

 区選管は、選挙の事前運動を規制する観点から、選挙期間以外に候補者の氏名を表示する文書などを掲示することを禁じる公職選挙法の規定を踏まえて“違法行為”と指摘したのだが、共産は「“まちかど演説会”であり問題ない」などと開き直り、苦し紛れの言い訳を繰り返した。

 その揚げ句、共産議員が休憩を主張したため、同協議会は約5時間もストップさせられた。共産議員は再開に応じた後も、法律に抵触するかどうかは「最終的には司法の判断だ」など、まるで“司法当局に捕まらなければいい”と言わんばかりの主張を展開し、多くの出席議員をあぜんとさせた。

 問題となった共産党都議は16日、自身の名前入りのたすきを着用するなどして街頭で演説している写真を自身のツイッターに投稿。区選管は翌17日、こうした行為について、共産党側に「公選法に抵触する恐れがある。それを候補者にも伝えてください」と連絡していたという。

 都議選に当たって、東京都選管も昨年末、選挙期間中ではない「平常時」に候補者の氏名を記載した「『たすき』の着用」などは「できません」と明記した文書を、各政党に送付している。

 共産党の都議選の予定候補者は、豊島区だけでなく他の地域でも名前入りたすきを着用して街頭演説に立っている。その様子が同党の機関紙にも掲載されている。

 同党は、よく政府や他党、はては他国までも「ルール無視」「ルール踏みにじり」などと攻撃する。が、今回のように“党ぐるみの事前運動”のような行為は「ルール違反」ではないのか。自分たちの都合にいいようにルールを解釈し、好き放題に振る舞う――共産党特有の身勝手で独善的な体質が、ここでも露呈している。(間)