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地方政治と公明党

 
一橋大学大学院教授
中北浩爾 氏

地域密着が一番の強み

「公明新聞」2019年1月28日付

国、地方に足場 多様な民意つなぐ

 地方議員は、地方自治の担い手であるだけでなく、国政を基底から支える役割を果たしている。政党が中央と地方をリンクさせ、地域の課題を国政に届けたり、国政で決めた政策を地域に浸透させたりすることが望ましい。

 例えば、震災復興などは地域のニーズを踏まえないと、国の政策が適切なものにならない。少子高齢化や地方創生も、地域によって処方箋が随分と違う。政党が地域の実情をきちんと把握しなければ、国政はうまく機能しない。

 公明党は国と地方の両方にしっかりとした足場を持ち、地域に埋もれている課題を発掘し、国政に投入していく役割を果たしている。公明党が昨年実施した「100万人訪問・調査」運動では、多様なニーズが捉えられたと思う。この運動の主役は地方議員であり、それこそが公明党の底力になっている。

 議員が真面目であり、地域密着であることが公明党の一番の強みだ。これほど国会議員や地方議員が現場に足を運び、有権者の声に耳を傾けている政党はない。一方、旧民主党系の野党は、地域に足場がないことが決定的な弱点となっている。

 国政で政権に“おごり”が生じないよう自民党と緊張感を持って接し、憲法や外交・安全保障などで中道の方向に引っ張っているのも公明党だ。公明党が存在感を示すことは、日本政治を安定させる上で不可欠になっている。公明党は地方と国を結ぶパイプ役を担うとともに、国政にバランスを与えるという二重の重要な役割を果たしている。

 4月の統一地方選で、各政党は地域の課題を掘り起こし、その解決策を訴えることを通じて、有権者との関係を深める機会にしてほしい。

 また昨年、政治分野における男女共同参画推進法が成立した。地方議会で女性議員を増やすきっかけにしてもらいたい。