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公明的ライフハック

河野義博 党青年委員会副委員長 流

剣道の呼吸
―心と体を整える―

2020.10.27

 漠然とした将来への不安、ピークに達した仕事での緊張感など、大事な場面で自分の気持ちをコントロールすることは簡単ではありません。今回は、目にも留まらぬ打ち合いの中で、相手の動きを見極め、自身の心と体をコントロールすることを求められる剣道からのライフハック。自身の心との向き合い方やコントロール方法などについて、剣道6段を有し競技歴35年を誇る河野義博参院議員に剣士の視点から切り込んでもらいました。

”ひと息”が勝敗を決する剣道

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 ――仕事で責任ある立場を任されるようになったり、営業や商談の場面で不安を感じたり緊張することがあります。剣道で勝負をかけるとき、何を大切にされていますか?

 剣道は、1本を取るために技を応酬し合う”対人競技”ですから、相手の呼吸動作を見極めながら打ち込むことが大切です。なぜ“呼吸を見極める”のか。それは、息を吸っているとき、人間はとっさに体を動かせないと言われているからです。つまり相手が息を吸っているときに攻め、打ち込むことが、勝機をつかむチャンスとなります。

 反面、自身の呼吸が乱れてしまうと、相手に隙を与えることになります。間合いの感覚、相手の動きを予見する力、また体の動きさえも鈍ってしまいます。コンマ数秒で的確な判断が求められる剣道の世界において、相手に隙を見せた時点ーーまさに“ひと息”で勝敗が決すると言っても過言ではありません。

”半沢直樹”もやっていた!? 緊張やストレスをほぐす剣の鍛錬

 ――「呼吸を整えること」と「心の状態を整えること」とは、どう関係しているのですか?

 呼吸は自律神経系でコントロールされており、緊張を深呼吸で静めることが効果的であることが知られています。つまり呼吸を整えることには、緊張や不安、ストレスを抱えた場面で心をほぐす作用があると言えます。私は剣道で学んだ「丹田呼吸法」を日頃から取り入れています。

 ――人気ドラマ「半沢直樹」を思い出します。主人公が剣道に打ち込むシーンはドラマを盛り上げるアクセントになっていました。主人公が重要な局面で決断するとき、道場で自分の気持ちと向き合うシーンがありましたよね。同じ経歴を持つ河野さんにとっても共感できましたか?

 あくまでもドラマですから、主人公のような無茶な振る舞いは私にはできないですね(笑)。ただ、剣道経験者、また銀行員として働いた経験があるので、主人公の気持ちを理解できないわけではありません。

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 私も”ここが勝負所だ”と感じたときには、無心で素振りをすることがあります。気が引き締まり、不思議と前を向けるのです。まさに、そうした心境から、剣を打ち込んでいたのではないでしょうか。呼吸を整えて精神を研ぎ澄まし、己と向き合う。勝負へ挑む剣士の姿が、逆転劇の転換点の象徴に思えました。

 私が商社で働いているとき、海外でのエネルギー事業を任されたことがあります。そのとき商談相手の立場でニーズや考えに思いを巡らし、理にかなったプレゼンを尽くすなどし、大きな成果を上げることができました。こうした考え方は、剣道で学んだことが基本になっていますし、大事な局面では、リラックスできるように”呼吸”を心掛けていました。

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河野流――誰でもできる「丹田呼吸法」

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 ――「丹田呼吸法」を初めて聞きました。初心者でもできますか?

 「丹田呼吸法」は、練習すれば誰でもできるようになります。入浴中や通勤中の電車などは実践する絶好の場です。また、デスクワークが多い職場でもできますから、ぜひ試してほしいです。

①姿勢を正して、お腹をふくらませる意識で鼻からゆっくりと息を吸う
②吸い終わったら、数秒の間、呼吸を止める
③吸った息を下腹(丹田=おへその下の部分)に落とし込む意識で力を込める
④鼻からゆっくりと息を吐く

※①〜④を3セット繰り返す

相手と対話し読み解く剣のススメ

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 ――忙しい日常生活の中でも続けられている剣道の醍醐味を教えてください。

 剣道と聞いて「痛い」「汗臭い」とイメージする方も多いかもしれません(笑い)。私は剣道とは相手との対話だと思っています。相手との鎬を削る中で、間合いを探り、相手の行動を読み解き、自分が得意とする打ち込みの動作にどう持ち込むのかを考えるのが醍醐味です。

 「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」――。これは剣道の理念です。肉体と精神、両方を鍛錬するスポーツであり、武道です。私は剣道で培ったチカラを政治の場でも発揮できるよう、さらに精進していきます。

略歴 1977年生まれ。参院議員2期(比例区)。公明党青年委員会副委員長、同国際局次長。前農林水産大臣政務官。全日本剣道連盟顧問。

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