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新妻秀規 党国際局次長 流

時間のないビジネスパーソンに贈る!
資格試験攻略術

2020.12.28

 キャリアアップに向けて資格を取りたくても、忙しくて勉強できないと悩むこともしばしば。日々忙しいビジネスパーソンが効率的に勉強するために今回は、東京大学大学院を卒業し、仕事をしながら英検1級など数々の難関国家資格を取得した経歴を持つ新妻秀規参院議員に資格取得のために必要な勉強のノウハウを紹介してもらいます。

――東大では、どんな学生生活を送っていたのですか?

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 大学時代は勉強だけでなく部活動やアルバイトなどもしていました。4年間、平日はラグビー部の練習、土日は試合という生活をしていましたので、3年時に航空学科に進んだ時、成績は最下位。決して成績が良かったわけではありません。しかし、一度やり切ると決めたことは必ず実行に移していました。その姿勢を忘れずに、卒業後も難関資格に挑み続けてきました。

鉄則① 試験勉強は塗り絵!

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――資格試験は対象範囲が広く、どこから手を付けたらいいかよく分かりません。

 まず、1番の鉄則は、試験の過去問題を解いてみて、苦手な分野を見つけ、そこから着手していくことです。

 一度、問題を解いてみると何が苦手で何が得意なのかがよく見えてきます。試験問題は塗り絵と似ていて、色が薄いところ(苦手分野)から筆を入れていき、だんだんと全体の色むらを整えていくのが基本です。学生時代はいくらでも勉強に時間を突っ込むことができますが、社会人になるとそうはいきません。時間との勝負です。しかも大体の資格試験は総合点で合否が決まります。得意分野に時間を費やし95点を100点にするよりも、苦手分野の10点を40点にすることで勝つ確率を上げていくのです。

鉄則② 考えるよりも覚えた方が効率的

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――参考書を読んでいると、なぜこのような答えになるのか悩んでしまい、勉強が進まなくなってしまいます。
  
 どんな試験問題にもパターンがあり、それを覚えることが試験を突破するために必要なことです。私の場合、大学受験時代、数学や物理などで考え込んでしまうことがよくありました。しかし、1つの問題に時間をかけて考え抜く間に、解法のパターンを10個覚えたほうがよいと気が付きました。これは、時間との勝負であるビジネスパーソンの資格試験にもそのまま当てはまります。社会人になってからもこのようにして資格試験に挑んできました。

 参考書の問題で分からない部分は、解答例を先に見て正しい答えを埋めてしまいましょう。逆に、一度間違った知識を定着させてしまうと、正しい知識に修正するのはとても時間と労力がかかってしまいます。

 私は学校の勉強で予習をしたことはありません。その代わりに、授業で聞いた正しい答えを記憶することに集中し、習ったことを通学の電車の中で何度も復習しました。

――正しい知識を覚えることが大事なのですね。でも、そもそも暗記することが苦手な人も多いと思います。

 暗記に近道はありません。知識を定着させるには、口を使って音読し、耳で聞いて、重要なところは手で書くなど、何度も何度も繰り返していくしかありません。目だけを使って教科書を読むのではなく、五感をフル活用してインプットすることで、正しい答えやパターンをすぐに引き出せるようになります。

鉄則③ 手や目が空いていなくても耳は空いている

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――多忙な社会人生活の中で、まとまった時間を確保することが難しいです。どうやって勉強していたのでしょうか?

 スキマ時間を有効活用していました。私は、昔から集中力があまり続かないタイプです。中学・高校時代は定期試験直前の2週間だけは家で勉強しましたが、それ以外はクラブ活動やテレビゲーム三昧でした。しかし、常に通学の電車の中ではノートや教科書を見返していました。これがかなり力になったのだと思います。このなかでスキマ時間を活かしていました。また短期間に集中して学ぶクセが培われたのだと思います。

 社会人になってからは、みなさんと同じで、まとまった時間がなかなか取れません。技術士試験の航空・宇宙部門に挑むに当たっても、スキマ時間をムダにせず積み上げていきました。特に、英検1級や国連英検特A級などをめざした英語の学習では電車や車での移動時間を大いに活用しました。たとえば、満員電車や車の運転時は「手」も「目」もふさがっていますが「耳」は空いています。

 ただし、漫然と聞くだけでは力がつきません。後で内容を確かめることができるものを選ぶのがコツです。例えば、スマホのアプリもあるVOA(Voice of America)というニュースサイトでは、音声のテキストが掲載されているため、聞き取れなかった箇所の内容確認ができます。そうすることで、聞き取りの弱点を克服し、手持ちの表現も増やせ、効果的に力をつけることができました。

――仕事で疲れて勉強に手が付かない時もあります。

 私の場合、仕事が終わって帰宅後、眠い目をこすりながら無理やり机に向かうのではなく、朝、スッキリ起きてから取り掛かるようにしています。また、あらかじめ決めた時刻が来たら、ともかく机に向かいます。というのも「やる気が出たらやろう」と思っていても、なかなかそうならないからです。勉強のスイッチの入れ方は各人で違うと思いますので、いろいろ試してみるとよいかと思います。

鉄則④ 壁にぶつかったときこそ自分と向き合うチャンス

――試験勉強を途中で投げ出したくなったり、諦めてしまいそうになったりした時はどう乗り越えたらいいでしょうか。

 そういう時こそ、自分と向き合うチャンスだと思います。

  私は技術士試験の総合監理部門という技術マネジメントの総合力を測る試験で、1回目の挑戦は不合格でした。筆記試験をクリアし、面接試験まで進んだので「まあ大丈夫かな」と思っていたのがとんでもない慢心でした。さすがに深く落ち込み、何が足りなかったのか、そもそも資格を取ること自体が目的になっていなかったかなどと、いろいろと考え、もう受験をやめようかとも思いました。しかし、最終的に、「自分の仕事をもっと社会全体のために役立たせたい。そのために本当の力をつけてもう一度挑もう」とより大きな目的観を見いだしました。それ以来、会社での日々の業務がすなわち試験準備であると根本的に姿勢が変わりました。晴れて5年後の2回目の挑戦で合格することができました。

 合格だけを目的にし、試験を突破した後に何を成し遂げたいのかという深い動機付けがないと勉強が苦しくなってしまいます。ですので、なぜその資格をめざすのかという根本的なところを自問してみることも重要かと思います。

――試験に挑むことでより成長した自分になれるのですね。試験を突破した後のこともよく考えて勉強に取り組んでみます。

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 私は今でも、さまざまな政策分野はもとより、ライフワークの英語などを学び続けています。最近はメモの取り方についても研究しています。紙や手帳にメモを取っても紛失の恐れがあり、後で検索もできないので、今は基本的にスマホのカレンダーに書き込むようにしているのですが、まだ完成には至っておりません。完成した暁には皆さんにまたご報告したいです。

略歴 1970年生まれ。英検1級、国連英検特A級。技術士(航空・宇宙部門、総合技術監理部門)参院議員2期(比例区)。党国際局次長、災害対策特別委員会委員長。東京大学大学院修士課程修了。

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