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伊藤孝江 党女性委員会副委員長 流

行き詰まり系
問題解決の極意

2020.12.3

 会社の人事異動や家の引っ越しなどで環境が変わり、問題が起きた時に身近に相談する人がいない、そもそも自分の身に何が起きているかすら把握できないことがあります。今回は、ホームレスの自立支援をはじめ、弁護士としてさまざまな相談を受けてきた伊藤孝江参院議員に「問題解決の極意」として話を聞きました。

マジメすぎる人こそ要注意

 ――伊藤議員は弁護士として駆け出しのころ、ホームレスへの支援などを行っていたと伺いました。

 そうなんです。新人弁護士時代に立場の弱い人に寄り添った活動をしたいと思い、ホームレスの社会復帰や生活保護の受給支援に取り組んでいました。公園や河川敷などを回り、時にはホームレスの方からもらったコーヒー牛乳を一緒に飲んだこともあります。どんなことを相談しても大丈夫なんだと思ってもらえる雰囲気作りや対応を心掛けてきました。

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 ――その中で気付いたことはありましたか?

 ホームレスの方々とお話しをする中で、彼らは「マジメすぎる」性格の人が多いことに気付きました。その性格が災いし、家を失い、決まった職を持てず、どんどん追い詰められたのだと思います。

 ――マジメすぎて家まで失ってしまうのですか?

 例えば、こんな方がいました。「来月分の家賃が払えないと気付いて、その月末に住んでいた部屋を出払いました」と。家賃が支払えないと気付いたら、大家さんに支払期限を待ってもらったり、家族や友人に相談しますよね? 実は、ホームレスになってしまう方の傾向として、「こうなったのは自分が悪い」「誰にも迷惑をかけられない」と、問題を抱え込んでしまうことがあります。
 
 ――確かに私も大きなミスほど、なかなか人に言えなかったりします。誰もが同じような悩みを抱えています。

 あなたはマジメすぎるタイプですね(笑)。

 ホームレスになるのは意外と身近な話だったりします。ホームレスの若年化が進み、「ネットカフェ難民」という言葉もあります。今や特別な問題ではなくなっています。

ググるだけでは解決しない

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 ――問題解決に向けて行動する前に、何か気を付けるべきことはありますか?

 まず、大事なこととしては「ググ(ネットで検索する)」って、自分の抱える問題を解決しようとするのはやめましょう。ググること自体は悪くないのですが、人によって問題の状況はさまざまですので、ネットにある事例一つで結論を決め付けてしまうのは、結果的に問題解決を遅らせてしまうことにもなります。

 ――ググると、何でも解決策が見付かる気になっていました。

 まずは、少しでも自分の状況と向き合うために、課題を書き出して、頭を整理するのが良いでしょう。問題に向き合うことができれば、その後は自分の状況を客観的に見ることができる人に相談することです。それは、いきなり弁護士ではなくていいのです。家族や友人に話すだけでも、自分の中で正しいと思っていたことでも、他人からの見え方は違うことに気付くことができます。

 ――自分からは見えていないことがたくさんあるんですね。

 そして、最後は専門家に相談することが大切です。法的な問題であれば弁護士かもしれないですし、行政に相談した方が解決が早い場合もあります。いずれにしろ、相談に行く前に、問題に関する出来事を時系列でノートにまとめておくのがいいです。よりスムーズに解決方法を見い出すことができます。まとめた事実の中から専門家が「真の問題」と「解決の糸口」を見付け出してくれます。

どこまでいっても相談が解決の第一歩

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 ――行き詰まらないために、大切にすべきことはなんでしょうか。

 繰り返しになりますが、大事なことは、困ったときは少しでも身近な人に相談することです。

 例えば裁判には、ドラマみたいに「10対0」で勝敗が決まるということばかりではありません。その前に話し合いを重ねて「7対3」や「6対4」で問題解決していくことも多いのです。ものごとの結果を自分一人で決め付けずに、誰かに相談し、問題と向き合ってほしいと思います。
 
 また、こうした相談を受けた方も、自分で抱え込まずに専門家を頼ってみてください。

 ――弁護士さんから身近な人に相談することが大事と言われると説得力があります。私も自分で決め付けずに相談しようと思います。本日はありがとうございました。

 弁護士の仕事の基本は、どこまでも相手の相談に乗ることから始まります。私もどこまでも困っている方の相談に耳を傾け、国政に反映させてまいりたいと思います。

略歴 1968年生まれ。弁護士、税理士。参院議員1期(兵庫選挙区)。公明党女性委員会副委員長。大阪弁護士会人権擁護委員会元副委員長。関西大学法学部卒。

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