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ムビむび太の映画でよのなか語るだけ

努力は必ず何かに化ける!

就職, 仕事
2021.3.19

新しい職場に挑むあなたへ

 春が来ました。
 
 就職が決まり、明るい未来に胸を高鳴らせている一方で不安を感じている人もいるでしょう。
 
 実際に働いてみると「もしかしたら自分に、この仕事は向いていないのかも?」と自信をなくす事は何度だってあります。僕自身も仕事で壁にぶつかり紆余曲折を経て今の道を歩んでいる人間です。
 
 僕は幼い頃から映画監督をめざし、大学卒業後に映像制作会社に入社。しかし、実際に働いてみると、自分の「本当にやりたい仕事とは何か?」という根本的な悩みにぶつかり退職。その後、監督業とかけ離れた仕事に就きましたが、映画好きが高じて、今は映画の魅力を発信する仕事もしています。
 
 そんな僕、そして、仕事に悩むであろう全ての人に対して強烈なメッセージを送る映画があります。ディズニー映画『モンスターズ・ユニバーシティ』です。

【モンスターズ・ユニバーシティ】 モンスターズ・ユニバーシティに入学した一つ目モンスターのマイクは幼い頃から、人間の子どもの悲鳴を採取し、それをエネルギーに変換して街に供給するモンスターズ株式会社で働く「怖がらせ屋」に憧れていた。しかし、見た目がかわいいという理由から「君はこの仕事に向いてない」と言われ、悩む日々を送るが夢を諦めないマイク。そんな時、怖がらせ屋のエリートであるサリーと出会う。(2013年公開)

マイクに襲いかかる「現実」というモンスター

 子ども向けのイメージが強いディズニー映画ですが、実はその作品の多くが大人に向けた深いテーマを内包しています。その中でも、本作『モンスターズ・ユニバーシティ』はかなり苦い作品です。
 
 体が大きく子どもを怖がらせる才能を持つ天才・サリー。その横で、ひたすら勉強やトレーニングを積み重ねるマイク。誰よりも頑張っているのに、彼には何の奇跡も起きません。
 
 「夢と魔法の王国」ーー。これはディズニーが運営するディズニーランドのキャッチコピーですが、マイクは夢も叶わず魔法にかけられることもなく、「現実」という名の残酷なモンスターにひたすら襲われ続けます。
 
 しかし、この映画は決して努力を否定している作品ではありません。

努力し続けたその先に拓かれた道

 
 物語が進み、マイクはこれまでの勉強と研究の積み重ねが功を奏して、怖がらせ屋ではなく、怖がらせ屋の長所や短所を見抜き分析するサポーターに向いていることが分かります。
 
 結果として、マイクは夢であった怖がらせ屋にはなれませんでした。しかし、大きな目標を叶えようと全力を出したからこそ、壁にぶつかりました。もし中途半端な気持ちで大学に入学して、努力もしなければ現れなかった大きな壁です。

 全力だからこそ壁にぶつかり、ぶつかったおかげで視野が広がり、自身の努力の積み重ねを生かす分野を知ることができたのです。
 
 犬猿の仲だったマイクとサリーはある事件で退学処分を受けてしまうのですが、これを機に絆が深まり、チームでモンスターズ株式会社に入社することができます。
 
 ちなみに後日譚にあたる『モンスターズ・インク』ではマイクの人生のその後が描かれ、思わぬ展開により天賦の才能が発揮されるという大逆転劇となっています。マイク!本当におめでとう!

努力は必ず何かに化ける!

 一生懸命に努力して希望の仕事に就けても、思い通りにいかないことがたくさんあると思います。人間にはどうしたって長所と短所、向き不向きがあるからです。
 
 本作では、「努力は必ず報われる」というある意味では、きれい事にも聞こえてしまうテーマは描かれていません。
 
 しかし、努力は自分の考え方次第で思わぬ形に化けるということを教えてくれるのです。
 
 「あなたは向いていない」という周囲の声に耳を貸さず、諦めなかったマイクのように。

ムビむび太

映画ライター

映像制作会社を経て、テレビ番組やYoutubeで映画紹介に携わる。年間の映画観賞本数は400本以上。

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