若者のための政治入門サイト KomeSTA! コメスタ powered by 公明新聞(公明党)

ムビむび太の映画でよのなか語るだけ

空想が止まらない!常識を破壊する怪獣!

動物(ミナミジサイチョウの捕獲作戦)
2021.6.17

むび太6月

慌てる人類VS謎の巨大怪鳥

 箸を持つ手が止まりました。

 「“ナゾの巨大怪鳥”千葉で発見!捕獲作戦始まる」

 食事中に見ていたニュースの見出しが、僕の心を完全に捕獲したのです。

 そこに映されていたのは、千葉県柏市の郊外に現れた、本来は南アフリカに生息する体長1m30cmの黒い怪鳥(ミナミジサイチョウ)の姿でした。

 トラックで挟み撃ちにして捕獲しようとする人間たちをよそに、身の危険を感じる様子もなく田んぼを気ままに散歩する怪鳥!

 真正面から近づいてくる怪鳥を見て、慌てて後ろへバックするトラック…。必死な大人を完全に無視する怪鳥のその姿は「自然界の王」のような風格を漂わせていました。

 このどこか滑稽な怪鳥捕獲作戦が僕にとっては痛快でワクワクしました。

 怪鳥を捕獲しようとする大人たちにとっては悲劇かもしれませんが、客観的な視点で見れば喜劇に見えます。

 喜劇王チャップリンが自身の自伝の中で「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」と語っていたことを思い出しました。

怪獣は人間の手には負えない自然災害

 そして、もうひとつ僕がこのニュースを観てワクワクしてしまった理由があります。

 「慌てふためく大人を完全に無視する怪鳥」という構図に、僕が大好きな怪獣映画に似た気持ち良さがあったからです。

 僕の人生で初めての映画経験は、父が連れて行ってくれた1993年公開の『ゴジラVSメカゴジラ』でした。当時、2歳だった僕にハッキリとした記憶はありませんが、幼い頃の僕がクレヨンで落書きした跡が残るパンフレットが今も部屋の棚に大事にしまってあります。

【シリーズ解説】 1954年に公開された日本の怪獣映画の金字塔が『ゴジラ』。 実写作品だと、これまでに合計29本におよぶシリーズが製作され、アニメ化やハリウッドで2度のリメイクがされるなど、日本を代表するポップカルチャー。第1作目は戦争の傷跡が生々しい内容だったが、2作目以降は怪獣同士を対決させた子供も対象にした作風に。2016年に公開された『シン・ゴジラ』は日本アカデミー作品賞を受賞。

 大人になってからゴジラシリーズを見直すと、自分が怪獣を好きな理由がわかりました。それは「全ての大人を無視して進み続ける怪獣の姿」に高揚感を覚えるからです。

 ゴジラ映画には、怪獣が予想外の暴れ方をすると日本政府の偉い人たちがパニックになる場面があり、その度に僕は「いけいけ!ゴジラ!偉そうな大人を無視して暴れちゃえ!」と応援してしまいます。

 小学生の頃、台風が来ると窓がガタガタと怖い音を立てたり、学校が休校になったりする「非日常感」にワクワクした記憶はありませんか?その時の感覚に近いかもしれません。

 テレビに映る怪鳥と僕の怪獣像は重なって見えました。僕にとって怪鳥は「現実世界に現れた怪獣」だったのです。

巨大怪鳥、街を襲撃す!

むび太6月②
 ーーこのニュースには続きがあります。鳥類専門家が市に対して「怪鳥巨大化の可能性」を指摘。この事前の忠告をいち早く取り入れていた市長は市民に避難勧告を発令。

 その直後、全長50メートルにまで急成長した怪鳥が突如、市内に出現しました。

 人命は守られましたが、警察が作ったパトカーのバリケードをいとも簡単に突き破った巨大怪鳥は東京に向かって直進。

 政府は巨大怪鳥を、研究のために捕獲することを決定し、自衛隊が捕獲作戦を実行するも失敗。怪鳥の予測不能な行動と驚異の破壊力に事態の収束が見えないのが現状です。
 
 …というのは、少年・むび太の脳内ニュースです。読者の皆さん、嘘ついてごめんなさい!

 本当の報道によれば、怪鳥は7人もの大人が網を使い、やっとのことで無事に捕まえる事ができたそうです。怪鳥は、一昨年の11月にペットショップから逃げ出し、そこから約1年半、カエルやヘビなどを餌にしながら自力で生き延びていたというたくましさでした。

 最近は、コロナ禍で人があまり出歩かないようになったこともあり、野生動物が人の住む区域に現れることが多くなったと聞きます。

 映画の世界ではゴジラを「G消滅作戦」などと名付けて駆除しようとしますが、みなさん動物には(自分の身を守ることは優先しながら)優しくしましょうね。

ムビむび太

映画ライター

映像制作会社を経て、テレビ番組やYoutubeで映画紹介に携わる。年間の映画観賞本数は400本以上。

[ 購読申し込み ]

公明新聞電子版

政権与党唯一の"日刊紙"スマホアプリ。検索、シェア、マイワード機能。KomeSTA!連動も。