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寒風に揺れ踊る菜の花畑

滋賀・守山市
2020年2月11日付

 冬晴れの日。菜の花(カンザキハナナ)の黄色いじゅうたんが、大地を覆い尽くす。ここは、広大な琵琶湖の東岸に位置する滋賀県守山市の第1なぎさ公園。

 江戸時代の浮世絵師・歌川広重が近江八景の一つとして描いた比良山系が、かなたに連なる。雪をかぶった連峰と、1万2000本の早咲きの菜の花が奏でる冬と春の絶妙なハーモニー。

 花畑の周りには、写真を撮る家族連れや年配の夫婦の姿が。あちらこちらに人々の笑顔も咲く。赤ちゃんを抱いた平塚香織さんは、「生後10カ月の記念に子どもと一緒に写真が撮れてよかった」と瞳を輝かせていた。

 山頂から湖上を渡ってきた比良おろしが吹き抜け、菜の花が一斉に揺れ踊る。甘く、優しい香りが舞い上がり、一足早い春の訪れを体感。心も温まった。(写真=関西総支局・南知成、文=同・平野蓮)