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冬に咲く幻影のサクラ

青森・弘前公園
2022年2月7日付

 辺り一面、雪に包まれた北国の城下町、青森県弘前市。桜の名所・弘前公園も、水墨画のようなモノトーンの世界が広がっている。

 夜の帷が下りた刹那、雪化粧した桜並木がピンク色に染まった。弘前城追手門の外堀では、約1キロにわたり210本の桜並木がライトアップされ、「雪の花」が咲き誇る。

 気温は氷点下5度。凍てついたお堀の水面は「花いかだ」で彩られ、舞う粉雪は「花吹雪」となって散る。厳冬に訪れた幻影の春だ。

 粉雪、粒雪、綿雪……降る雪が違えば“花”の大きさも変わる。2月中旬、ぼたん雪が降り積もる頃、「雪の花」は満開となる。

 雪に覆われた枝に目をやると、小さな花芽が顔をのぞかせている。厳しい冬の中に本当の春が隠れていた。

写真=大久保尭央
動画=磯田康一
文=佐藤裕介

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