×

識者が語った公明党

恵泉女学園大学学長
大日向雅美

良心感じる真摯な姿勢

「公明新聞」2019年11月15日付
公明党結党55年に寄せて

全ての人の尊厳を保障する政治へ

 結党以来の社会福祉領域への卓越したご貢献に深い敬意を表するとともに、それを支えてきた平和構築への熱い思いを一層堅固なものとしていただくことを願っております。

 社会保障が従来の医療・年金・介護に少子化対策を加えたことで、子育て支援や女性活躍推進などの施策が随分と整備されてきました。その反面、相対的貧困や虐待に苦しむ子どもたち、子育て世代の親、とりわけ母親たちの日々の暮らしの厳しさなど、子どもや女性をめぐる課題が可視化されてきています。

 “学校で学んだことを社会に生かしたい。同時に幸せになりたくて結婚し、子どもにも恵まれた。でも働きながら子育てをするのは、子どもにとっても私にとっても罰ゲームを受けているみたい”とつぶやいた、ある母親の言葉が忘れられません。

 子育て支援も女性活躍支援も、単に親と子、女性への支援にとどまりません。女性と子どもの生きにくさは、弱い立場に置かれた人すべての生きづらさの指標です。超少子高齢化への危機感が強まる中、高齢者福祉と子育て支援を拮抗するものと捉える昨今の風潮にも、いささかの寂しさを覚えます。全世代型社会保障の推進とともに、これまで社会を支えてきた高齢者への尊敬の念も大切にされるべきです。

 子育て支援も女性活躍支援も、ゴールは真の老若男女共同参画社会の実現にあり、その理念がこの日本に、さらには広く地球上に生きる全ての人の尊厳を保障する平和構築につながると信じます。そのために人々の生活実態を直視し、人々の声に誠実に耳を傾け続けることは昔も今も政治が最も大切にすべき基本かと考えます。

 地域に根差した地方議員と国会議員が連携して女性活躍応援プラン(2014年)を策定され、18年には子育て・介護などをテーマとして「100万人訪問・調査」運動を展開された公明党の真摯な姿勢に政治の良心を見る思いでおります。

 公明党の皆様のご活躍が今こそ求められていることを思い、ますますのご発展を心から祈念いたします。