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コメデジ・トーク

(はつらつトーク2021)閉塞感吹き飛ばす笑いの力
現場主義で希望ある社会築く

「公明新聞」2021年5月8日付

 長期化するコロナ禍で閉塞感が漂う社会―。そんな中、どう希望を見いだし、乗り越えていくのか。同い年でもあるお笑い芸人「ナイツ」の塙宣之さんと公明党の中野ひろまさ衆院議員(次期衆院選予定候補=兵庫8区)が笑いの力や現場主義の大切さ、コロナ禍のリーダー像などを巡って語り合いました。

■「何をやってきたか」が大事(塙)
■国民の期待に結果で応える(中野)

 中野ひろまさ衆院議員 塙さんは私と同い年の43歳ですね。

公明党衆院議員(次期衆院選予定候補=兵庫8区)
公明党衆院議員(次期衆院選予定候補=兵庫8区)

 塙宣之氏 親近感が湧きますね。中野さんはお笑いを愛する土壌がある関西出身ということもあり、すごく話しやすいです。

お笑い芸人 ナイツ・塙宣之氏
お笑い芸人 ナイツ・塙宣之氏

 中野 京都で生まれ、高校まで大阪の学校に通い、今は兵庫県尼崎市に住んでいます。

  尼崎市といえば、尊敬するダウンタウンさんを生んだ街ですね。特に松本人志さんは憧れる芸人の一人です。

 僕がお笑いの道を歩もうと思ったのは子どもの頃の経験が関係しているんです。小学校時代、幼稚園での粗相が原因で友達から、からかわれていました。その頃の心のよりどころはお笑い番組。自分の悩みを笑いに変えている場面を見て、「自分も変われるかも」と。その後、友達から、からかわれたとき、自分で作ったネタを披露したらクラスは大爆笑。それがうれしくて、お笑いに目覚めました。今でもコンプレックスをお笑いで乗り越える自信があるから何でも恐れずに挑戦できます。

 中野 マイナスの部分をプラスに変えることは大切ですね。

 私が政治の道を志したきっかけは東日本大震災です。当時、国土交通省で働き、被災地支援に携わる中で、民主党政権による現場の混乱を目の当たりにし、政治がしっかりしないと皆が不幸になると強く感じました。

 尊敬する元公明党衆院議員の故・冬柴鉄三さんからも選挙に出ないかと、声を掛けていただいたこともあり、政治の道に進もうと決意しました。その後、党公認の国会議員の中で最年少で当選させていただきました。そういえば2007年、塙さんは最年少で漫才協会の理事に就任されましたね。

  比べものにならないですよ(笑い)。今は副会長として頑張っています。

 中野 青年リーダーとして心掛けていることはなんでしょうか。

  役に就くまでに何をやってきたかが大事だと思います。大学時代、落語研究会で部長を務めた経験などを通じ責任を全うする信念を学びました。こうした姿勢は今でも大切にしていますし、しっかり先輩方のアドバイスを受けるようにしています。また人が嫌がることに率先して取り組み、信頼を勝ち取ることも重要だと思います。

 中野 私は「何を言ったかではなく何をしたか」を大切にしています。これは私の政治信条です。言うだけなら簡単です。現場の声を聞き、結果を出し、国民に恩返しをしていく。そのことを肝に銘じています。

■おかしい点に“ツッコミ”を(塙)
■各世代の意見聞き政策立案(中野)

 中野 政策をつくる上で大事なことは幅広い世代の話を聞くことです。特に政治離れが指摘される若者世代の声を聞くことにも力を入れています。

  若者世代の政治離れの背景には政治を身近に感じられていない状況があるのではないでしょうか。その点、公明党の青年委員会が行っている政策アンケート「ボイス・アクション」は素晴らしい取り組みだと思います。

 中野 ボイス・アクションは若者の声を集め、国政に届け、政策に反映させていくものです。これまで16年と19年に全国で実施され、奨学金の返済支援や携帯電話料金の引き下げなど数多くの政策の実現につながりました。

 今年は原則、特設サイトを通じインターネット上で行っています。党青年委員会が提示した五つの政策のうち“イイネ!”と思う政策を選んで投票してもらい、複数選択も可能です。しっかり若者世代の声を政治に届けてまいります。

  今では当たり前と感じる政策が、こうした活動のおかげで実現していることをもっと知ってもらう必要があるかもしれませんね。また政治に“ツッコミ”を入れることも大切だと思います。

 お笑いでも人が気付いていないところに注目することが面白さにつながる。だから漫才をつくるときもツッコミを考えます。政治も「ここがおかしい」「何でこうなるんだ」と“ツッコミ”を入れることで政策が生まれてくるんじゃないかなと思います。

 中野 大事な視点ですね。私が大切にしているのは“生活者目線”です。現場を歩き、人々がどんなことで困っているかを知り、現場のニーズに合った政治を進めていくようにしています。

 こうした姿勢で改革を進めたことで、かつて「公害の街」と呼ばれた尼崎は、国内最大手の住宅ローン専門金融機関が行った3年前の「本当に住みやすい街大賞in関西」で1位を獲得することができました。

  すごいですね。長年、現場主義に徹し、公明党議員が“バトン”をつなぎ、改革を積み重ねてきた結果ですね。

■お笑いは前向きな心を育む(塙)
■人の悩み代弁する政治家に(中野)

 中野 コロナ禍で苦しむ人々の支援も喫緊の課題です。私は昨年9月まで、経済産業大臣政務官を務め、法人や個人事業主を支援する「持続化給付金」の対象者拡大や「家賃支援給付金」の実施に携わりました。また、1人一律10万円の「特別定額給付金」もどうやって迅速に配ろうか、とても苦労しました。

  確か特別定額給付金は当初、所得制限を設けた上で困窮世帯に30万円給付という案でしたね。しかし、公明党の山口那津男代表が当時の安倍晋三首相と直談判し、一律10万円が実現したんですよね。

 中野 その通りです。国民が結束してコロナ禍を乗り越えるために、一律で素早く給付した方が良いという判断になったんです。

  国民感情を分かってくれるリーダーがいることは、ありがたいことです。コロナ禍の時代に必要なリーダー像だと思います。

 中野 国民の気持ちを代弁するリーダーが必要です。そのためにも徹して現場主義を貫きます。公明党は文化芸術を守るため、文化芸術活動の継続への支援や中止イベントへの補助金などにも力を入れています。

  本当に助かっています。文化芸術は無くてもいいというものではありません。心を豊かにする“栄養”でもあると思います。

 そこで一つ提案があります。お笑いの授業を導入するのはいかがでしょうか。小学校でダンスの授業があるように、表現方法の一つとして学んでみるのも良いと思います。お笑いを通じて物事をポジティブに捉え乗り越える経験をしてもらいたいですね。

ラジオ収録に臨む塙氏
ラジオ収録に臨む塙氏

 中野 確かに必要な観点ですね。コロナで皆さんがそれぞれの立場で悩み苦しんでいると思います。こういう時だからこそ、「大衆とともに」の立党精神に立って、共にコロナ禍を乗り越えていきたいと一層決意しました。

  同い年として一緒に頑張っていきたいです。大変な状況だけど笑い飛ばす。大変な状況だからこそ、それをプラスに変えるという気持ちを持たせるのが僕らの手助けできることだと思うのです。ぜひ中野さんには庶民の味方として本当に苦しむ人のために頑張ってほしいです。

 中野 はい。今、求められているコロナワクチン接種の円滑な実施を進めるとともに、コロナ禍の経験を生かし一人一人が希望を持てる社会を築いてまいります。
 
 
 はなわ・のぶゆき 1978年、千葉県生まれ。お笑い芸人。2001年、お笑いコンビ「ナイツ」を結成。漫才新人大賞やNHK新人演芸大賞などを受賞。07年、最年少で一般社団法人漫才協会の理事に。現在は同協会の副会長を務める。多くのレギュラー番組を抱え、ラジオやドラマに出演。「M―1グランプリ」では08年から3年連続で決勝に進出している。著書に『言い訳 関東芸人はなぜM―1で勝てないのか』(集英社新書)がある。